5月4日。
この日に行われた、愛知県知多半島の北東部、衣浦港に面した半田市亀崎地区にある神前(かみさき)神社の祭礼「亀崎潮干(しおひ)祭」を紹介します。

豪華な刺繍幕や精緻な彫刻で装飾された5輌の山車(東組宮本車・石橋組青龍車・中切組力神車・田中組神楽車・西組花王車)を干潮の海浜に曳き下ろす勇壮華麗な祭りです。
祭りのメインイベントである5台の山車の海浜曳き下ろしが、午後2時過ぎから始まります。

海岸近くの秋葉社前に集合していた5台の山車は、浜に下りる前の待機場に向かって徐々に進んでいきます。

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待機場の亀崎渡船場跡です。潮干祭では大店坂跡と呼ばれています。

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昔は、ここから先が海岸だったそうです。
その場所に、海浜曳き下ろしを待つ5台の山車が並びました。 
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山車の上で、時間を待つ子供たち。DSCN2223
そして山車を曳く子供たちです。ちょっと退屈な子もいました。DSCN2274
出発を前に、エネルギーを補給です。DSCN2275
近くには大人用のエネルギーもありました。DSCN2256
午後2時が過ぎて、予定の時間になり、次々と浜に向かって山車の曳き込みが始まりました。
曲がり角では、威勢のいい掛け声とともに、山車のかじが切られていきました。

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自動車を止めて、山車が国道247号線を横切って行きます。
ここからは、引っかかりそうな電線も無いので、山車の屋根には吹流しが2本立てられています。

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国道を横切った所にある亀崎海浜緑地公園の中にお祭り広場があり、ここから海岸の砂浜に山車が曳き込まれます。
お祭り広場に並んだ5台の山車です。
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そして、いよいよ祭りのクライマックス
1台づつ山車が潮干の浜へ引き込まれます。
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目の前で迫力ある場面を見ようと、堤防には観衆がギッシリと集まっていました。
綱を曳く人は腰まで海に浸かり、山車を波打ち際いっぱいまで曳き下ろし、向きを90度変えて、砂浜に縦列に並べていきます。
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引き下ろされて波打ち際の砂浜に並んだ5台の山車です。DSCN2332
そして、今度は砂浜を登るようにして曳き上げますが、砂に山車の車輪が埋まってしまい、なかなか進みません。
途中で何度も止まってしまい、掛け声を合わせて力強く曳く様子は迫力満点です。
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応援が駆けつけて、なんとか進み出すと観衆から大きな拍手が送られました。DSCN2359
砂浜に残された車輪の跡です。
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砂地が柔らかくなるので、最初の組より最後の組が曳くのが大変みたいでした。
神前神社の境内では、山車の到着を待つ人が集まっていました。DSCN2369
狭い神社の境内を、それぞれの山車が順番に3回ぐるりとまわって、神社に正面を向けて横列に並んでいきます。
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この時の並べ方で、となりの山車とすきま無く並べるのが見せ場の様で、上手く並べられて時には、これまた観衆から大きな拍手がおくられました。DSCN2416
5台の山車は昭和41年に愛知県の有形民俗文化財に指定されていて、どれも素晴らしいものばかりです。
5台が並び終えた後、200年以上の歴史があるという人形技芸(からくり)の奉納がありました。
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それぞれの山車の前棚と呼ばれる下の人形が先に演技をし、そのあと上山と呼ばれる山車の上部の人形が演技をします。
その中で、中央の位置に並べられた中切組の力神車の上山で演じられた浦島太郎を紹介します。
最初に、亀にのった浦島太郎が海の中から出てきて左右に動きます。
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その後、うしろの貝が開いて現れた乙姫様から玉手箱をもらいます。 DSCN2470
玉手箱を置いて、ふたを開けるとモクモクと煙が出て 
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顔が変わって、おじいさんになってしまいました。DSCN2473
この他に、それぞれの山車の上で、全部で10種類の演目が行なわれます。 
亀崎潮干祭は平成18年に国の重要無形民俗文化財に指定されていました。
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愛知県内のたくさん有る山車まつりの中でも屈指の素晴らしい祭りでした。