朝から雨が降ったり、止んだりの天気でしたが、幸いに午後には雨も止んでくれました。
このイベントは、省エネ啓発イベント「100万人のキャンドルナイト」に賛同したイベントです。
足助では、今年も町中の電気を少し落として、「たんころりん」を灯します。
「たんころりん」とは、竹かごと和紙で作った円筒形の行灯のことです。
「たんころりん」というかわいらしい名前は、灯りの元となる『ひょうそく(乗燭)』という道具の形がひょうたんの形に似ていることからその昔、『ひょうたんころりん』とか『たんころ』と呼ばれていました。
「ひょうそく」という物は、お腕形の内部中央に灯芯を立てる突起を設けた陶器で、菜種油や綿実油などの植物油を入れ、それに灯芯をひたして灯りをともす道具のことです。
ひょうそくの一例です。
今では、竹かごと「ひょうそく」をひっくるめて、地元住民から「たんころりん」と呼ばれています。
イベントで飾られる竹かごは、足助の竹(真竹)を裂いてひごを作り、地元住民一人一人が手作りしたものです。
そのかごの他に、三州足助屋敷で漉いた和紙を貼りつけ、ひょうそくはシルバー人材センターのお年寄りが作ったものを使っています。
このシンプルな行灯からもれる光は、柔らかく揺らぎ、見る者に懐かしさや安堵感を与えてくれます。
浴衣姿の子供たちは、たんころりんの中が気になって覗いています。
町かどのあちらこちらで小編成のグループの演奏や歌が演じられていて、キャンドルナイトのイベントを盛り上げています。
写真はフラッシュを使って写したので明るいですが、実際はうっすらとした灯りの中でした。
フラッシュを使わないで写真を撮ると、こんな感じです。
爽やかな風が吹き抜ける中で、およそ1時間たんころりんの灯りの足助の町を散策しながら、イベントを楽しんできました。
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