先日三好稲荷の大提灯まつりがありましたが、江戸時代からの歴史のある大提灯祭りが西尾市一色町の諏訪神社でおこなわれます。
毎年8月26日~27日に行われる、三河一色の大提灯まつりです。
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三河一色の諏訪神社は、永禄年間(1558年ごろ)に、長野県の諏訪大社から御分霊を勧請し、一色の諏訪大明神として祭ったことが起源と伝えられています。

三河一色大提灯まつり当日、三河一色諏訪神社から参道を北側に進んだところに、2本の大のぼりがたてられます。
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これは、祭礼のときに神の御霊(みたま)が、天上より降りてくるときの目印として立てられています。
大のぼりの大きさは、縦20m、横2.9mで、これを立てる柱は、長さ25m、周囲90cmの杉丸が2本使用されています。
昔は小さかったのぼりが、提灯の大きさに合わせてどんどんと大きくなっていったそうです。

諏訪神社の入り口の鳥居です。その奥には大提灯が見えています。
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三河一色大提灯祭りの起源は今から遡ること450年になります。
毎年夏から秋にかけてこの地に海魔(かいま)が現れ、田畑を荒し、人畜に危害を加えていました。
そこで村人たちは神前に魔鎮(ましずめ)の剣を供え、大かがり火をたき、海魔退散を祈願したところ、海魔は退散し被害が無くなったと言われています。
以後、毎年祭りの神事として、かがり火を焚くのが習わしとなりました。

100年ほど神事としてかがり火を焚くことが続きました。
其の後の寛文年間(1661年ごろ)に、かがり火を焚くことから提灯を献灯する祭りになっていったようです。
当時は竹ざおに提灯をつるす「高張提灯」のようなものであったと考えられています。
そして天下泰平の世となった江戸時代中期には、経済的な余裕も生まれ、竹ざおが丸太柱に変えられ、提灯も大きくなり、提灯の上部に覆いが付けられたりと華美なものになっていき、現在の姿へと変わっていきました 。

そんな歴史のある大提灯まつりです。
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狭い境内に、町内の6つの組がそれぞれ2張づつ、全部で12張の提灯を掲げます。
大提灯の大きさは小さいものでも長さ約6m、大きいものになると長さ約10mにもなります。
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大提灯は長い間に張替えなど、幾度となく手を入れられて現在に伝わっています。
近年では平成6年から平成13年にかけて約130年ぶりに全ての提灯を修復し、平成13年の例祭より全組が鮮やかな提灯を献灯することができているそうです。

神社の前に提灯に使われる蝋燭(ろうそく)が12本、並んでいました。
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提灯に使用するろうそくは和ろうそくで、最大で長さ約1.1m、重さは100㎏近くあります。
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午後7時からの神社内での神事が終わった後、このろうそくを担いで提灯の下に運んでいきます。
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お祓いを受けた御神火で、ろうそくに火が灯されました。
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火のついた大きなろうそくを、提灯の下から大勢の人で持ち上げて提灯の中へ運び入れます。
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ろうそくの灯りで提灯が照らされました。
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ろうそくの灯りで大提灯の文字や絵が浮かび上がりました。
大提灯まつりの一番の見どころです。

翌日の午後には大提灯が外されますので、ろうそくの灯りで照らされる大提灯が見られるのは26日の夜だけです。

歴史のある三河一色の大提灯まつり。
また見に行きたいお祭りです。