東海環状自動車道の豊田勘八インターと豊田藤岡インターの中間地点、猿投山の南10キロほどの所に豊田市御船町(みふねちょう)という地名の町があります。
海沿いの場所の町でもないのに、町の名前に船の文字が使われています。

先日、御船町に白髭草(シラヒゲソウ)の自生地があるということで、どんな花が咲いているのか見たくてその場所を訪ねた時に、御船町に関する面白い話を知ったので紹介します。

県道11号線の御船町にある看板です。
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ここから細い道を進んで行ったところにシラヒゲソウの自生地がありました。
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愛知県内では数少ない湿地植物で、豊田市指定の天然記念物になっていて、立ち入らないようにフェンスで囲われて保護されていました。
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開花期は8月~9月と書かれていますが、今年は花が咲くのはもう少し後みたいでした。
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資料によると、こんな花が咲くそうです。
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小さな可愛い花のようです。
もう少ししたら、現物の花を見に、もう一度行こうと思っています。

この場所から20mほど奥に「お舟石」があるようです。
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木の枝で蜘蛛の巣を払いながら進んで行くと、それらしい物がありました。
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御船町自治区井郷まちづくりの会が立てた立派な説明板がありました。
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そして、これが「お舟石」です。4m×2mぐらいの平らな石だそうです。
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平らな石の上に石碑が立てられていて、古くなったしめ縄が巻かれています。
石の周りを杭とロープで囲われていました。
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この「お舟石」は、明治初年頃までは猿投神社の宮司によって毎年9月にしめ縄を張り替えられ、お祀りをされていたそうです。
猿投町史には「大昔、猿投山の頂上近くまで神様が乗ってこられた舟石が三つあり、その内の一つが洪水によってこの地に流れ着き、残りの二つは猿投山頂近くにとどまった」とあります。
※参考までに下の写真が、猿投山にある2つ並んだ大きな石「御船石」です。
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(神話の中では、猿投山の頂上にある二つの御船石と御船町のお舟石は、その昔、景行天皇が海を渡ってきて、上陸した時に留められた舟が石になった物だといいます。)

そして、この御船町のお舟石には、こんな奇妙な伝説があるそうです。
「名鉄三河線工事の時に、この石が線路の堤に有り、土砂で埋められました。
その後、何故か工事での事故が重なるので、石垣を築いて場所を確保し、この石を掘り出し元の場所に置いて守りました。
その後、工事は順調に進んだということです」
今は廃線になった名鉄三河線がこの石のすぐ横を通っており、まだ線路が残っています。

このお舟石がある場所のこの地が、地名の「御船(みふね)町」の元になったともいわれています。
いつ頃の話なのか分かりませんが、その土地の地名が付けられたこんな話を調べてみると面白いですね。