12月22日、今日は二十四節気の一つの冬至(とうじ)です。
太陽が軌道上の最も南に来るときで、1年で夜が最も長く、昼が一番短い日です。

冬至の日は、伊勢神宮の宇治橋と鳥居のちょうどまん中から朝日が昇ります。
それはそれは神々しい光景で、日の出前にはたくさんの人が宇治橋の前に集まります。
私も6年前(平成20年)の冬至の日に、伊勢神宮に行って日の出の写真を写してきていました。
その時の写真です。
7時39分、伊勢内宮の山から太陽が昇り始めました。
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7時49分、まぶしい朝日が宇治橋の真上で輝いています。
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6年前のこの日も多くの人が集まっていましたが、今年は宇治橋の鳥居も20年ぶりに新しくなり、式年遷宮の翌年の冬至の朝ということで、いつもにも増して日の出を参拝する人が多かったようです。

毎年12月の22日前後に必ず来る冬至ですが・・・今年(2014年)の冬至は、普段の冬至とはちょっと違い、「朔旦冬至(さくたんとうじ)」と呼ばれる特別な冬至なんです。

これは、月齢の新月(旧暦の1日)と冬至が重なる年の冬至のことで、19年に1度しか訪れません。
古来、冬至は極限まで弱まった太陽が復活する日、すなわち「復活の日」とされてきました。
太陽と月の復活の日が重なる朔旦冬至は、非常におめでたい日だとされ、古来朝廷では盛大な祝宴を催したといわれています。

冬至といえば柚子(ゆず)湯に入って温まり、カボチャを食べて健康づくりをといわれます。
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この日に柚子湯に入ると風邪を引かないと言われています。
柚子には体を温める効果があります。柑橘系の香りでゆったり、リラックスすることが風邪の予防になるということでしょう。

この日にカボチャを食べると魔除け(?)になり、風邪を引かないとも言われています。

現代的に解釈すると、緑黄色野菜の少ない冬にカロチンやビタミンの多く含まれるかぼちゃを食べ、風邪等への抵抗力をつけようとした先人の知恵だと言えます。

地方によっては、「ん」のつく食べ物を7種類食べると幸せになるともいわれているそうです。
かぼちゃの別名は「南京(なんきん)」といい、やはり「ん」がついています。
「ん」のつく食べ物は、他には「みかん」、「だいこん」、「にんじん」、「れんこん」、それと「こんにゃく」などです。
これで6種類、あと1つ何があるんですかね?

寒さはこれから本番を迎えますが、冬至を超えれば徐々に日が長くなっていきます。
かぼちゃやこんにゃくを食べ、柚子湯につかって、風邪に負けずに冬を乗り切りましょう!