愛知県西尾市の熱池(にいけ)八幡社で行なわれた「西尾てんてこ祭」を見に行ってきました。
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毎年正月3日に行なわれる五穀豊穣を祈念する農業まつりです。
平安時代に清和天皇の大嘗会(だいじょうえ)の悠紀斎田(ゆきさいでん)に、この地が選ばれたことにちなんで始まった祭りと伝えられています。

まつりの支度をしている公民館です。
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中を覗くと、衣装を身に着けて準備中でした。
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てんてこ祭は、赤い衣装に身を包んだ6人の厄男が、この熱池公民館近くから熱池八幡社に向けて、およそ500メートルを行列し、前を歩く3人は男根を模した大根を腰につけ、時々止まっては「てんてこ、てんてこ」という太鼓の囃子にあわせて腰を振ってゆっくりゆっくりと進んでいくという祭です。

午後1時に花火が上がり、行列のスタートの合図です。
行列の先頭は清めの塩を撒き、その後ろに神職や関係者が続きます。
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その後ろに赤い衣装の厄年の人が6人続きます。

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前の3人の腰には大根が・・・
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時々歩みを止めて、太鼓の音(テンテコ!テンテコ!)にあわせて腰を振ると、大根が「ピョコン!ピョコン!」と跳ねて、思わず笑顔になってしまう光景が見られます。
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ゆっくりと進んで、八幡社の境内に着くと本殿の中で神事が行なわれ、神事が行なわれている途中にも、赤い衣装の6人が境内に出てきて参拝者の間を縫うように3周します。
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境内でも同じように、時々立ち止まっては、太鼓の音に合わせて腰を「ピョコン!ピョコン!」と動かします。
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3周廻って社殿に戻ると、笹のほうきを持った3人が境内の片隅に置かれた藁灰(わらばい)を笹のほうきで撒き散らします。
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北風に吹かれて灰が空に舞います。
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参拝客はこの灰をかぶると無病息災の御利益や厄除けになるといわれています。  

社殿の中では厳かに神事が行なわれていました。
五穀豊穣を祈願する神事では、田植え歌が奉納されたり、松の枝を参拝客が投げ入れて田植えの様子に似せて床を緑でいっぱいにして、代表者の人が神棚に拝礼していました。
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神事が終わると、まつりの最後には餅投げがありました。
餅投げは、最初に怪我のないようにと子供だけを対象に行なわれます。
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そして子供の部が終わると、一般の部です。
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多くの人が集まりましたが、次々とたくさんの餅を投げてくれるので、よほどのことが無い限り拾うことができます。
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午後2時半ごろまでで祭りが終わりました。
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長く続く伝統的なお祭りで、愛知県の無形民俗文化財に指定されています。
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境内にが立派な石碑が有りました。

新年早々、チョッと下ネタの情報で失礼しました。