豊田市喜多町にある、豊田市近代の産業とくらし発見館(略称:くらし発見館)では、「明治・大正・昭和・平成 まちなかの変遷」というテーマで4月5日まで企画展が開催されています。
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今と昔が共存する「豊田市」中心市街地。
ここには大型の商業施設とともに、昔ながらの路地や建物、明治・大正・昭和期から続く商店も数多く残っています。
この地区において、2年後の平成29年の完成を目指した「豊田市駅前通り北地区第一種市街地再開発事業」が動き始めました。
今回の企画展では、明治・大正・昭和・平成と時代が変化していく中で「挙母村-挙母町ー挙母市ー豊田市」と地名の名前が変わりながら豊田市中心市街地の変遷を地図と写真で紹介するとともに、「豊田市駅前通り北地区第一種市街地再開発事業」について紹介されています。
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館内の展示室には、明治期から大正・昭和期の古い写真が並びその時代の頃の町なかの様子が説明されています。
昭和初期の町なかの中心部の写真です。
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挙母駅(現在の名鉄豊田市駅)の駅前通りの様子が写されています。

昭和26~28年頃の中町通り(現在の桜町通り)です。
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挙母神社へ通じる道で、毎月8日の「八日市」は子守薬師の縁日にちなみ、薬師サービスとして昭和26年に始まったそうです。

昭和20年代の末から30年代の駅前の昭和町にあった共同店舗の「挙母マーケット」のゲートです。
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魚屋や雑貨店などが通路を挟んで両側に並んでいたようです。
8日が特売デーになっています。

昭和30年代の喜多町通り(現在のひまわり通り)から竹生町方面を見た写真です。
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昭和34年に挙母市から豊田市に市名が変更され、駅の名前も挙母駅から豊田市駅に変わりました。
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その2年後の昭和36年の豊田市駅は「夢とくらしのターミナル」をキャッチフレーズにステーションターミナルが竣工した時の写真です。

豊田市の中心市街地には、かって3つの映画館が有りました。
明治15年に建設された劇場の「祝栄座」の建物をその後、昭和9年に「挙母劇場」に改名し、映画館として営業したそうです。
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その他に「昭和劇場」と「アート座」の2つの映画館が昭和の時代の映画の全盛期には大勢の観衆で賑わったそうです。
けれども時代に変化で、平成6年頃には豊田市市街地のすべての映画館が閉鎖しました。

3つの映画館の一つ、アート座のジオラマ(立体模型)が展示されていました。
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細かいところまで本物そっくりに出来ています。
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館内に貼られた「エレキの若大将」や「モスラ対ゴジラ」の映画ポスターが確認できます。
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素晴らしいジオラマの出来栄えに、すっかり見入ってしまいました。

私は昭和50年頃に名古屋から豊田への流れ者ですが、生まれ育ちが挙母(豊田)の、われわれ団塊の世代に近い人たちは、懐かしそうに写真の前でいつまでも話が弾んでいます。

4月5日までの企画展です。
昭和の時代に豊田市で生まれ育った方は必見です。そうでない方も一度足を運んでみてはいかがですか。
行けれない人でも、くらし発見館のホームページやブログで見られますので参考にしてください。
以上、くらし発見館のPRでした。