昨年の11月に知多四国八十八ヶ所参りを行なっていた時にお参りした、常滑市にある第62番札所の洞雲寺の方にいただいた花の苗を、我が家のプランターに植えて育てていました。

2種類いただいた苗は順調に大きく育って、今月(4月)になって花が咲きました。
その一つは、薄むらさき色の小さな花の「忘れな草」です。
DSCN0721

菅原洋一や倍賞千恵子が歌う「忘れな草をあなたに」という歌で、名前は聞いたことが有りましたが初めて育てた花でした。
DSCN0720

忘れな草という名前には、ドイツの国の悲恋伝説に登場する主人公の言葉に因むと言われています。

昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまいました。ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、„Vergiss-mein-nicht!“(僕を忘れないで)という言葉を残して死んでしまいました。
残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にしました。

このような伝説から、この花の名前は当地ドイツで Vergissmeinnicht と呼ばれ、英名もその直訳の forget-me-not です。
日本では、明治38年(1905年)に植物学者の川上滝弥によって初めて「忘れな草」と訳されました。

花言葉の「真実の愛」「私を忘れないで下さい」も、この伝説に由来しています。

もう一つの花の苗には、サクラソウにも似たピンク色の花が咲きました。
DSCN0710

花図鑑などで調べても、なかなか名前が分かりませんでした。
DSCN0714

写メ(写真付きメール)で花に詳しい友達に聞いたら、「フクロナデシコ」という花で別名「サクラマンテマ」ですよ!という返信がありました。
私には、こんなすごい物知りの友人がいるのに、もっと早く聞けばよかったと反省しました。

ナデシコのような花で、花の後が袋のように膨らんでいることから「フクロナデシコ(袋撫子)」と呼ばれている花でした。
DSCN0713
地中海原産で明治の中ごろに持ち込まれたようです。

また別名の「サクラマンテマ」とは、サクラのような花を咲かせるマンテマということで名付けられました。
マンテマは江戸時代に観賞用に持ちこまれたマンテマ属の花で、本州中部以南の河川敷、市街地、海岸などに見られる外来種だそうです。

この2つの花は、夏の暑さに弱く枯れてしまいますが、種がこぼれて秋には芽が出てきます。
寒さには強くて、冬でも元気に育つ花だということを知りました。
秋には苗を育て、来年も咲かせるように挑戦したいと思っています。