7月2日のカレンダーに「半夏生(はんげしょう)」と書かれています。

半夏生とは雑節の1つで、烏柄杓(カラスビシャク)という薬草が生える頃で、昔は農家にとっては大事な節目の日だったようです。
この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」という目安で、この日から5日間は休みとする地方もあったそうです。
言い伝えでは、この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋(ふた)をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりしました。

カラスビシャクは、こんな植物です。(資料写真です)
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このカラスビシャクのコルク層を除いた塊茎が、半夏(はんげ)という生薬になります。
(資料写真です)
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鎮吐作用のあるアラバンを主体とする多糖体を多く含んでおり、半夏湯(はんげとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などの漢方方剤に配合します。
またサポニンを多量に含んでいるため、痰きりやコレステロールの吸収抑制効果があるそうです。

またこの日は一説に、ハンゲショウ(別名:カタシログサ=片白草)という名前の草の葉が、名前の通り半分白くなって化粧(半化粧:ハンゲショウ)しているようになる頃ともいわれています。

そんな半夏生の日に、豊田市藤岡地区にある愛知県緑化センターに群生している「ハンゲショウ」を見に行ってきました。
県緑化センターの第3駐車場の近くに大芝生園が有ります。
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この場所は、平成15年に全国育樹祭が行われた所が整備された記念広場になっています。
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この広場の周囲を流れる小川が有り、その小川の一ヶ所に20mほどのハンゲショウの群生地があります。
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緑の葉っぱの半分ほどが、白粉(おしろい)で化粧したようになるということでこの名が付けられた珍しい植物ということでしたが、半分どころじゃなくて葉っぱ全体が白くなっている状態のものが多くありました。
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近くにいた緑化センターの人に話を聞くと、広場の中のこの一ヶ所のみに群生しているということでした。
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蒸し暑い日でしたが、この場所だけは水辺に涼しげな景観を作っていました。