豊田市内には国指定史跡が2つ有ります。
その1つは、室町時代の史跡で、多くの人に知られている徳川家康ゆかりの豊田市松平郷の「松平氏遺跡」です。

そして、もう1つの史跡が、豊田市猿投地区の舞木町に有る「舞木廃寺塔址(まいきはいじとうあと)」です。
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どんな史跡なのか興味があったので、先日、見に行ってきました。

国道419号線の「亀首町横枕」の交差点から、県道349号線を猿投神社方向に200mほど行ったところの右側に案内看板がありました。
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舞木廃寺塔址は小高い丘陵の上にあります。
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周囲は猿投の特産品の桃の木が植えられた果樹園です。

豊田市教育委員会が設置した史跡の説明板がありました。
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この場所から出土した瓦などの遺物から、白鳳時代のお寺の跡と考えられると書かれています。
白鳳時代というのは奈良時代の前半ごろになります。
舞木廃寺という名称は、お寺の名前が不明のため、史跡名はその場所の字名によって呼ばれているそうです。

塔心礎の周辺が国指定史跡の地域となっています。
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調査資料によると、塔心礎は東西156cm、南北180cmの不整形な花崗岩製で、
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その上面に外径86cm、内径54cmのリング状の溝を彫って柱座とし、その中に直径14cm深さ4cmの舎利孔を設けているということです。

猿投山の南のこの地には、猿投神社や、古墳時代の遺跡があるなど豊田市の歴史を知るうえで貴重な史跡などが多くあるようです。