遠州・森町の花めぐりで、あじさい寺とききょう寺で初夏の花を楽しんだ後に、森町と言えば清水の次郎長一家の子分で知られる「森の石松」のお墓があるというので、訪ねてきました。
ききょう寺から遠江一宮の小國神社前を通り過ぎて、およそ20分車を走らせると大洞院というお寺の前にある森の石松のお墓に到着しました。
DSCN0415

森の石松といえば、「すし食いねぇ、酒飲みねえ」のセリフが有名です。
諸説ありますが、森というのは遠州は森町のことで、石松が本当の名前のようです。
森町の出身ということで、「森の石松」というそうです。
森の石松は、任侠(にんきょう)の人でした。清水次郎長の子分で、清水次郎長親分の代参で金比羅へ参拝へ行った帰りに貸し金のことで斬り殺されて一生の幕を閉じます。

墓は静岡県周智郡森町にある大洞院のものが有名ですが、他にも墓とされるものは複数あり、どれが正墓が定かではないそうです。

ちなみに、大洞院のものは やくざであるという理由から、寺の敷地内ではなく、門前に建てられているともいわれています。
DSCN0420
赤い橋が寺の入り口ですが、お墓は入り口の手前に建てられています。

また、石松の墓石の欠片を持っているとギャンブルに強くなるという俗信があり、大洞院の石松の墓は削られたものが手が入らないように鉄格子で囲われています。
DSCN0410

鉄格子の中の墓石の一部の写真です。
DSCN0412

現在、次郎長の碑と並んで建っている新しい石松の墓石は3代目になり、アフリカ産の固い材料の御影石を使用しているようですが、それでも縁が欠けています。
DSCN0417

お墓の前に今までの墓石の変容が写真と共に紹介されていました。
DSCN0416
そこには2代目の墓石は盗難されたとも書かれています。

大洞院の境内には観光用に次郎長と石松の姿がありました。
DSCN0421
ひっそりとしたお寺ですが、本堂横には勝運祈願の絵馬が掛けられていました。
DSCN0426
遠州森町の花めぐりの旅で、ちょっとおもしろい観光地を訪ねることができました。