平日の朝10時半ごろでも、大型バスの駐車場には次々と観光バスが入ってきます。
龍潭寺は大河ドラマで話題になる前から国指定名勝の龍潭寺庭園が観光地として知られている場所でした。
アジサイの花が咲く龍潭寺の山門をくぐり、中に進みます。
石段を登って行くと、大河ドラマの幟旗が並んでいます。
龍潭寺見学の受付がある庫裏です。
拝観料(500円)で履物をビニール袋に入れて持参し、案内の矢印に沿って本堂へ向かいます。
歩くと「キュッキュッ」と音がする、うぐいす張りの本堂の廊下を進むと本堂正面の補陀落(ふだらく)の庭が見えます。
敷き詰められた白砂が浜名湖を表現しています。
銀閣寺のような朱塗りの楼閣の開山堂を通って進みます。
開山堂の中は薄暗く、代々の住職の位牌などが祀られています。
その奥に、井伊家千年40代の位牌が祀られている御霊屋(みたまや)がありました。
この御霊屋には、元祖 井伊共保、22代 井伊直盛、24代 井伊直政の木像が安置されています。
この建物は中に入れません。
そして、いよいよ本堂裏側にある国指定名勝の庭園が見えてきました。
廊下に座布団が並べられ、そこに座って庭を眺めることができます。
座ってしばらくすると、庭園の説明放送が始まりました。
こちらの庭園は江戸時代に小堀遠州によって造られた【池泉鑑賞式庭園】で、石が表現する禅寺の庭です。
庭園に配置された石についての説明がありました。
庭の中心の山にある石は「守護石」で、そのそばに2つ小さな石が並んでいて、本堂の本尊と同じように「三尊石」として配置されています。
また庭全体の左右に大きな石が一つずつ配置されているのが仁王石(におうせき)、仏の番人です。
左の端の仁王石と、
右の端の仁王石です。
中央に亀出島
池の本堂側の庭の中央に平らな石が礼拝石(座禅石)です。
季節ごとに雰囲気の違う庭が楽しめるそうで、春のサツキと秋の紅葉は必見だそうです。
書院の縁側から斜めの方向に見た庭園です。
写真の左側が、庭の観賞席のある本堂の裏側です。
お寺の建物の外に出て境内の散策路から見た龍潭寺の本堂です。
本堂の外回りを進むと井伊家の墓所がありました。
奥に並ぶ2つの墓石は、右が元祖井伊共保、左が22代井伊直盛のお墓です。
他の墓石も配置図がありました。
その説明によると、直虎といいなずけだったといわれる直親は隣に並んでいました。
龍潭寺の前の田んぼの中に残っている井伊氏発祥の井戸も見てきました。
井戸の中には水が湧いているようでした。
NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放送で、たくさんの観光客が訪れている龍潭寺周辺でした。
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