やつば池(八ツ谷池)から逢妻川を挟んで北西側の豊田市大池町鉛ヶ松という地名の所に、やつば池よりも少し大きい溜め池があります。
この辺りの山からは、玄米を精米する時に使われたという磨き砂や、燃料にする亜炭が採掘された場所だったと聞いています。
時代の変化で、磨き砂も亜炭も使われなくなって荒れ地になってしまいました。
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この溜め池の名前は「鉛池(なまりいけ)」といいます。
池の堤防の土手の上に看板が立てられていました。
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表示面が日焼けして写真や文字が消えかかっています。
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鉛池・汐取池【 なまりいけ・しおとりいけ 】の文字ははっきりと読み取れますが、説明文の部分が日焼けしています。
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説明文を解読すると・・・・・
通称「なまり」と呼ばれている池ですが、幻の魚といわれるウシモツゴ・カワバタモロコ(豊田市の天然記念物)が網ですくえるほどいました。この池の北にある汐取池と共に里山の面影を残して、木々が茂り、湿原もあり、小鳥のさえずりが聞こえてくる貴重な場所です。 西部まちづくり協議会
と書かれています。

なぜ、鉛池という名前なのか、またこんな内陸地なのに汐取池というのか、疑問が多いですが地名の由来については不明です。
私の勝手な推測ですが・・・・
亜炭の汚れで水が鉛色になっていたので鉛池?、磨き砂が白くて汐のように見えたので汐取池となった?
というのはどうですか!!
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愛知学泉大学豊田学舎とゴルフ場の貞宝カントリークラブの間にあり、周囲に住宅がないため、まだ自然の状態が残っている場所になります。
鉛池の奥には湿原があるということなので、今でも清水が湧いていると思われます。

人の気配がほとんど無いため、数羽のシラサギがのんびりとフェンスの上や木の枝で休んでいました。
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鉛池の水を堰き止めている南側の堤防には雑草が生い茂っています。
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地元の「宮口上緑を守る会」で春と秋の年に2回、草刈りを実地して手入れをされているそうです。
この秋も、10月8日 (日) に秋の一斉草刈りが予定されているようです。