イチョウの黄葉が綺麗なこの季節、豊田市指定のイチョウの名木を続けて紹介します。
松平地区は先日のブログで2ヶ所を紹介しましたが、今回は11月23日 (木) に 下山地区にあるイチョウの名木を訪ねました。

三河湖の西へ3キロほどのところ、豊田市和合町万丈木の国道473号線から少し脇にある大聖寺境内のイチョウです。
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残念ながら見ごろの時期が過ぎていて、黄色の葉が地面を覆っていました。
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豊田市の名木指定297号で推定樹齢は200年以上、樹高が23メートルと書かれいます。
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お寺の書院の屋根越しに、もう1本イチョウの木が見えています。
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家の向こう側に回ってみました。
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葉が全部散ってしまっていたこの木にも名木指定の表示がありました。
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豊田市の名木指定第298号で推定樹齢は同じ200年、樹高は25メートルと書かれています。
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樹の下に住職の奥さんがギンナンを拾っていたので、お話しをしたところ、毎年イチョウの黄葉の見ごろは11月11日ごろだそうです。
境内の2本のイチョウは、まだ葉が残っている第297号の方がオス♂の樹で、葉がみんな落ちている第298号の方がメス♀の、夫婦イチョウということでした。

メスの樹の下には、写真では分かりにくいですが、落ち葉と一緒にギンナンがたくさん落ちていました。
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お願いをして、お寺の方と一緒にギンナンを拾わせてもらいました。
とても大粒のギンナンでした。

ちょうどお昼時で、今から鐘を撞いてきますということでしたので、時を告げる鐘を撞かせてもらいました。
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毎日、お昼の鐘を撞いているのだそうです。
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お昼の鐘は12回ではなく、9つ打つのだそうです。
なぜお昼の時を知らせるのに、鐘が9つなのか?
家に帰ってから調べてみました。

江戸時代に民間で行われていた時の数え方は、「不定時法」という数え方で、日の出から日没までを昼とし,日没から日の出までを夜として,それぞれを六等分して時を決める方法でした。
「明け六ツ」や「暮れ六ツ」は聞いたことがありましたが、正午は「真昼九ツ」というのだそうです。

江戸時代からの時の告げ方を今も守っていて、正午に鐘を9つ打つようにしていると思われます。
曹洞宗大聖寺は創建が室町時代の大永二年という古刹です。
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今回は、イチョウの黄葉の見頃の時期よりも遅かったので、また2本が綺麗に黄葉している頃のイチョウを見に行きたいと思っています。