11月29日(水)豊明市の曹源寺(そうげんじ)で行なわれた「豊明の大根炊き」に初めて行ってきました。
正式名は曹源寺の『烏蒭沙摩明王尊大祭(うすさまみょうおうそんたいさい)』といい、平日休日に関係なく毎年11月29日に行なわれる曹源寺の年間行事の一つです。
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曹源寺は豊明市栄町にある曹洞宗の寺で知多四国八十八箇所霊場の一番札所です。
大根炊き祭りは、曹源寺の本堂や境内一帯で、朝8時から午後2時ごろまで行なわれます。
祈祷をされた大根を大鍋で2日間ほど煮て「ふろふき大根」とし、「結び昆布」と一緒にいただくことで、明王尊とご縁を結び、健康で寝たきりになることのないよう願う行事です。

午前10時頃にお寺に到着した時には、本堂前で多くの参拝者がお椀に入った大根をいただいていました。
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「炊き大根最後尾」と書かれたボードを掲げた人がいました。
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その先には長い列が出来ていたので並ぶことにしました。
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列がUターンして、目的地まではまだまだ先です。
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列に並んでおよそ10分、早くも白いテントが見えてきて、もう少しです。
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テントの中のテーブルには大根炊きのお椀がたくさん並べられていて、次々と列が進んで行きます。
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無料でいただけますが、お志ざしの箱があるので小銭を用意しました。
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厚めに輪切りにした味のしみ込んだ大根の上に、結び昆布が一つのせられています。
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ふろふき大根の入った大鍋のフタを開けて、中を見せてもらいました。
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テントの中では10人ほどのご婦人たちが流れ作業で手際のよい動きで大根をお椀に入れたり昆布をのせたりしています。
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お寺の方の話では、およそ6000食の大根炊きが用意されているということでした。

曇り空の下、途中で小雨がパラつくあいにくの空模様でしたが、大根炊きの列はさらに長くなるばかりでした。
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本堂では御祈祷される人や、
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烏蒭沙摩明王尊(うすさま)の御札を買い求める人たちで賑わっていました。
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別の場所では大根炊きを食べに来られなかった人へ、御祈祷した生大根を持ち帰ってもらうように配っているところがありました。
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お志ざしとして100円で、数センチの厚さで輪切りにして、袋に入った大根を一人3~4個、渡していました。
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この生大根は7000個ほど用意されているそうです。
袋には「病除大根」と書かれていました。
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「中風除大根炊き大祭」という文字も印刷されています。
当日の曹源寺の参道には縁日の露店も並んで、近くの名鉄の前後駅からはシャトルバスも出ているということです。
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毎年、2万人ほどの元気なお年寄りたちが集まるという豊明の大根炊き。
美味しく炊き込んだ、ふろふき大根が食べられる、楽しいお祭りでした。