イチョウの黄葉が綺麗なこの季節、豊田市指定のイチョウの名木を続けて紹介します。
今回は11月24日 (金)に、 足助の香嵐渓に行った時に立ち寄った、足助町月ノ入の夫恋薬師堂(つまごいやくしどう)境内のイチョウの名木を訪ねました。

その場所は香嵐渓の巴川上流にある落部(おちべ)駐車場のすぐ近くにあるということでしたが、駐車場から見渡しても、黄色の葉のイチョウの大木が見つかりません。

駐車場で交通整理をしていた方にイチョウのことを訪ねると、幸いにもその方がイチョウのことを知っていて、「もうすでに葉が全て散っていて分かりにくいけれど、この奥に在りますよ!」って教えてくれました。

モミジの紅葉がきれいな駐車場の奥に薬師堂を説明した案内板がありました。
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立派な花崗岩を使って足助観光協会が立てたもので、縁むすび夫恋薬師(つまごいやくし)の説明が書かれています。
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光の当たり方で文字が読みにくいので解読してみます。

昔、落部の里にたいそう美しい娘が住んでいました。
いつしか里に炭を売りにくる若者に心を引かれていきました。
父親にそのことを話してみたが、「あんな男なんか・・・」
と相手にしてくれません。
思案にくれた娘は村のお薬師さんに願をかけました。
満願の日にお薬師さんは父親の夢枕にたたれ、
「娘の願いを叶えてやれ。家は必ず栄えるであろう」
と告げられたと。
こうして二人は結ばれ末永く幸せに暮らし
家はたいそう栄えたと。
それからこんな唄がはやったそうな。
夫が欲しけりゃ落部においで
落部(おちべ)薬師は夫恋(つまごい)薬師
足助町観光協会

ということです。

説明板の横の階段を登って行くと薬師堂の境内が広がり、片隅に
薬師堂がありました。
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扉を開けて薬師如来をお参りしました。
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境内には、すっかり葉が落ちた大イチョウがありました。
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豊田市のイチョウの名木をいろいろ見てきていますが、今まで見てきた中で一番の巨木です。
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名木指定第262号と書かれた銘板には、樹高30メートル、推定樹齢が400年以上と表示されています。
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このイチョウの木には、乳房の形をしたコブがたくさん付いており、母乳のでない人がこのコブに願をかけると沢山でるようになると言い伝えれれています。
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という説明書きがありました。

そのコブの一部がこれです。
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長さが30センチ以上もありそうです。
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イチョウは葉が落ちていて残念でしたが、境内からの紅葉がきれいでした。
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ここ夫恋薬師堂のイチョウは早くに色付くようなので、次回は香嵐渓のモミジ祭りが始まる前に訪ねてみようと思っています。