豊田市内にある国の登録有形文化財をブログで時々紹介をしてきましたが、今回は平成19年(2007年)10月に有形文化財に登録された名鉄三河線の旧三河広瀬駅舎とプラットフォームを紹介します。

駅舎前に登録有形文化財の表示看板がありました。
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名鉄三河線の猿投駅から西中金駅までの区間が廃線になったのが、平成16年(2004年)4月1日のことなので、三河広瀬駅がその役目を終えてから、今年で13年余になりました。

役目を終えた駅は三河御船駅・枝下駅・三河広瀬駅そして西中金駅の4つの駅です。
その4つの駅のうち、駅舎が保存されているのは西中金駅と三河広瀬駅の2つの駅だけです。
先月(11月17日)のブログで旧西中金駅舎を紹介しましたので、その続編として三河広瀬駅の紹介になります。

改めて名鉄三河線の歴史を調べると、猿投駅から碧南駅までが大正13年10月に開通し、4年後の昭和3年11月に営業区間が南北で延長されて、南は吉良吉田駅から、北は西中金駅までの全線が開通しています。

ここ三河広瀬駅は、西中金駅までの全線が開通する1年前の昭和2年9月に開業しており、開業当時は三河広瀬駅が終着駅だったそうです。

そんな歴史のある現在の三河広瀬駅の駅舎です。
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駅舎建物全体は桁行6間、梁間2間半の大きさの、切妻造鉄板葺、平入の木造平屋建です。
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その建屋の中に待合室と、駅員執務室、休憩室がありました。
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待合室の正面南側中央には1間半幅の入口があけられ、上部のレールから釣り下げられた形の大きな両引き戸が付いていました。
待合室は、ほぼ全ての外壁部分に大きな引き違いのガラス戸がはめられています。
外装は下見板張で、腰は厚手の目板を打つ独特な造りとなっています。
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何故か、西中金駅の方に有った豊田市教育委員会の説明板が、三河広瀬駅には見つかりませんでした。

プラットホームは駅舎より約10m北側に位置する場所にあります。
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当初は、延長40m、幅2.6m、高さ0.6m規模の東西に長い石造構造物をコンクリートで嵩上げしたもので、後に延長80mに拡張され、隣接して流れる矢作川に沿って、緩やかに湾曲する平面となっています。
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南北の両側面には花崗岩の布積を見ることができます。
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貨物用および乗降客用プラットホームの存在やその変遷は、駅舎と同様、この地域の鉄道交通とのかかわりを示す歴史的遺産として貴重な存在といえるものです。

駅舎内は休日に営業する五平餅やお茶などの販売店に改装され、駅外では定期的に朝市などが開かれています。
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駅前はとよたおいでん
バスのターミナルとなっています。
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三河線の廃止代替バスであるさなげ・足助線と旭・豊田線の2系統が発着しています。
その2系統が相互に接続するようにダイヤが組まれています。