2月3日(土)は節分です。
Setsubun
節分になるとよく聞く言葉で「恵方(えほう)」というのがあります。
恵方って何か?って調べると・・・
方位神の一つである「歳徳神(としとくじん)」は、その一年の福徳をつかさどる神とされています。
この歳徳神がいる方角は全てにおいて大吉とされ、この方角を「恵方(えほう)」と呼びます。
恵方は別名「吉方(きっぽう)」「明の方(あきのかた)」等ともいわれます。
恵方はその年の暦の「十干」によって定まります。
その年の暦と恵方との対応は以下の通り、5年周期・4方位になります。
 甲・己の年(平成36・31):寅と卯の間(「甲」の方…およそ東北東)
 乙・庚の年(平成37・32):申と酉の間(「庚」の方…およそ西南西)
 丙・辛の年(平成33・38):巳と午の間(「丙」の方…およそ南南東、*戊・癸の年に同じ)
 丁・壬の年(平成34・39):亥と子の間(「壬」の方…およそ北北西)
 戊・癸の年(平成30・35):巳と午の間(「丙」の方…およそ南南東、*丙・辛の年に同じ)

愛知県の
尾張地方には「笠寺観音(名古屋市南区)」「甚目寺観音(海部郡甚目寺町)」「荒子観音(名古屋市中川区)」「竜泉寺観音(名古屋市守山区)」という古くより信仰を集めてきた四つのお寺があり、千年以上の歴史の中で、観音様を本尊としてお祀りしてきました。
これら「笠寺・甚目寺・荒子・竜泉寺」の四つの寺院を「尾張四観音(おわりしかんのん)」として、観音様の慈悲をもとめる民衆の信仰を集めました。

尾張の恵方と、尾張四観音の関係については・・・
およそ400年前に、徳川家康公は尾張の国の中心として、名古屋城を築きました。
それ以来、名古屋城を中心としてみた時に、この地域の四方に位置する尾張四観音が尾張を守護する観音様としても、さらに崇敬されるようになりました。
ehou
四観音のうち、その年の恵方に最も近い観音様は「恵方の観音様」として、福を求めて特に多くの参詣者が集まります。
今年(平成30年)の恵方に当たる尾張の観音様は名古屋城から南南東に当たる笠寺観音になります。

ということで、混雑を避けて、一日前の2月2日(金)の午後に、福を求めて笠寺観音に出かけてきました。
DSCN0372
2月3日の節分会の豆まき祈祷の前に、2日の午後8時から前夜祭が行なわれるようです。
笠寺観音の入り口では、名鉄の本笠寺駅方面からどんどんと人が詰めかけています。
DSCN0370
境内では出店が立ち並び、準備を進めている店や、すでに商売を始めている店などがあり、大変な賑わいになっていました。
DSCN0371
恵方の笠寺観音の本堂で一日早い節分のお参りをしてきました。
DSCN0374

縁起物の「福ひいらぎ」や「福豆」などが次から次へと売れていきます。
DSCN0383
境内の中だけでなく、門前にも店が並ぶようです。
DSCN0399
尾張四観音の恵方ということで、節分の日は大変な賑わいになっていることと思います。
久しぶりに訪ねた笠寺観音でした。