豊田市喜多町にある豊田市近代の産業とくらし発見館(略称:くらし発見館)では、明治150年記念企画展「わたしたちの学校の昔」が開催されています。
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入場無料で、開催期間は9月30日までです。(月曜日は休館)

学校の設立の歴史は、明治5年(1872年)8月、「学制」という法律が出され「職業や男女の別に関係なく、学校で勉強をして新しい知識を身につけなさい」と全国の町や村に小学校が新しく作られることになり、翌年までに、愛知県では650校の小学校が設立されています。

その学校の建設にはたくさんの資金が必要だったため、多くの学校はお寺を借りて始まっています。
豊田市の挙母地区では光明寺に下市場学校が開校しており、旧藩校を校舎を利用して挙母学校が開校しています。

くらし発見館内の展示室には机やイスが並べられた教室風景がつくられています。
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このイスは、昭和30年代まで豊田市の前山小学校で使われていたものだそうです。
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ガラスケースの中になつかしい給食のサンプルがありました。
昭和35年頃の給食はアルミの容器に入った脱脂粉乳・食パン・コーンスープが並んでいます。
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昭和47年頃の給食には牛乳・ごはん・八宝菜・ギョウザが並びます。
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いずれも、豊田市東部給食センターに保存されているものを借用して展示されています。
展示物の中に、授業の始まりや終わりを知らせるのに使っていた鐘も置かれています。
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一人一回、鳴らしても良いようです。
写真で展示されているものの中に「学校の二宮金次郎像」のコーナーがありました。
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豊田市の小学校75校のうち49校に二宮金次郎像があるそうです。
金次郎の生き方が真面目で我慢強く勉強熱心だったこと、時間を無駄にせず、いつも向上心を持って生きていたことなどが、子供たちの良い手本になるようにと、金次郎像はたくさんの小学校に立てられたということです。
ところが、最近では歩きスマホを連想させるということで、問題になっているという話も聞きます。
これも、時代の変化からでしょうか!

このほか、豊田市内の小学校の変遷についていろいろと調べられた展示がされています。
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懐かしさを感じに出かけてみてはいかがですか。