9月28日 (金) 、明日から台風24号の影響で大雨になるという天気予報なのに、嘘のように晴れ渡り青空が広がる天気の一日になりました。
豊田市内でシラヒゲソウが見頃になっているという情報を知り、久しぶりに花が見たくなり午後から出かけてきました。

豊田市御船町(みふねちょう)申原(さるはら)地内にある御船湿地では、毎年9月末ごろから10月初めにかけて、シラヒゲソウ(白髭草)という白い小さな花の咲く自生地があります。
その場所には、地元の「御船 希少植物を守る会」の人たちが立てた幟がありました。
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シラヒゲソウは山間の湿地に生える多年草で、高さ15センチ~30センチほどの茎の頂部に、直径約2~3センチの白い5弁の花弁が白髭のようになった可愛い花をつけます。
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比較的高所の湿地を好むシラヒゲソウが、御船湿地のような低地(標高約70m)で自生することは珍しく、愛知県下では昭和45年(1970年)に御船町で初めて確認され、昭和46年(1971年)には豊田市指定天然記念物になりました。
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自生地には外敵からの保護のためのフェンスで囲われていますが、フェンスに沿って設置された木製の散策路から見学できます。
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3年ほど前に見に来た時よりもたくさんの花が咲いていて、地元の方たちの保護活動の成果と思われます。
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きれいに花が咲き揃い、ちょうど見頃の時期でした。
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真っ白で可憐な花がたくさん咲いています。
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よく見ると小さな蜂のような虫が花を求めて飛んでいます。
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花にも止まっているものがありました。
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御船湿地を囲んでいるフェンスには、そのほかにこんな植物が見られますということで手書きの表示板がありました。
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一年にこの時期にしか見られない貴重な豊田市の天然記念物のシラヒゲソウです。
興味のある方はぜひ一度、御船湿地に見に行ってみてはいかがですか。