岡崎城より西へ八丁(約870m)の距離にある岡崎市八帖町(旧八丁村)で江戸時代から造られていた八丁味噌。
八帖町には2社が今でも伝統製法で八丁味噌を造り続けています。
そのうちの1社の施設「カクキュー八丁味噌の郷」を訪ねました。
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駐車場から見える黒と白を基調とする教会風のこの建物は、本社屋で大正時代の末期から建て始め、昭和2年に完成したものです。
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この本社屋は、平成8年(1996年)に愛知県内で第1号の国の登録文化財に登録されています。
売店入り口から入って工場見学の受付をしてから時間までおよそ30分、売店内で商品を見ながら待ちました。
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ほどなくで見学時間になり、およそ30人と一緒に八丁味噌の工場に入りました。
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八丁味噌を造る工場の説明を聞きながら、奥へと進んで行きます。
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工場の中にある、史料館に案内されました。
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史料館は、明治40年に建てられた仕込み蔵を修復・改装した建物の中にあります。
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窓がたくさんあるのは味噌蔵の特徴で、この建物も本社屋と同時(平成8年)に国の登録文化財に登録されています。
史料館に入るとすぐに目に入った大きな看板は、以前に名鉄の東岡崎駅に掲げられていたものだそうです。
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カクキューの初代当主・早川新六郎勝久は戦国時代には元々今川の家臣でしたが、桶狭間の戦いで今川が敗れた後、岡崎の寺へと逃れ、武士をやめて名を「久右衛門」と改めました。
早川久右衛門は寺で味噌造りを学び、数代の後、現在の場所である岡崎市八帖町(旧八丁村)へと移り、江戸時代(徳川家光の時代)の正保2年(1645年)に業として八丁味噌を造り始めました。
カクキューの当主は代々「早川久右衛門」の名を襲名しており、現当主で19代目となるそうです。

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館内には、味噌造りの様子が実物大で展示してあり、味噌造りに関する貴重な資料(史料)が見られます。
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まるで今にも人が動きそうな錯覚を感じさせる展示がされていました。
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史料館を出て、熟成蔵へ案内されました。
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いわゆる味噌蔵です。
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現在でも、木桶に仕込み、職人が円錐状に石を積み上げ重石とし、二夏二冬(2年以上)天然醸造で熟成させる江戸時代初期から続く伝統製法で八丁味噌を造り続けられています。
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味噌の熟成の際、仕込量6トンに対し約3トンの重石が職人の手によって丁寧に積み上げられます。
木桶全体に均等に圧力が加わるように、なおかつ地震があっても崩れないほどしっかり積めるようになるには、少なくとも5年の経験が必要と言われています。
見学の最後には八丁味噌と赤出し味噌を使った2種類の味噌汁試飲、とコンニャクの味噌おでんの試食コーナーがありました。
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そして、出口には八丁味噌の売店が待っていました。

売店の隣には、味噌料理が楽しめるお食事処「岡崎カクキュー八丁村」があり、八丁味噌を使った料理を楽しむことができる様になっていました。