9月初旬に全国各地で猛威を振るった最強台風21号。
その猛威は豊田市旭地区の
杉本町にある国指定の天然記念物「杉本の貞観杉(じょうがんすぎ)」の太い枝が折れるという被害が新聞で報道されていました。
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貞観杉は村社神明神社の境内入り口、道路に接したところにそびえ立つ、推定樹齢が千百年といわれている愛知県下最大のスギ(杉)の巨木です。
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下の写真は、10月22日(月)に訪れた時のもので、折れた枝は無くなっています。

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高さ7メートルあたりから横に伸びていた直径50センチ、長さ10メートル以上の巨大な枝が折れたのは、強風ピークの9月5日午後3時頃だったそうです。
幸い人的な被害は無かったものの、神社向いの洋品店のガレージを壊し、電線に引っかかった重みと風圧で電柱も折れたとのことです。

杉本神明神社の創建が、平安時代の貞観(じょうがん)年間(859~876)と伝えられ、創建当初に社頭に植えられたと伝承されているため、この名がつけられています。
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昭和19年に国の天然記念物に指定された貞観杉の推定樹齢は千百年を超えており、樹高が45メートルを超える大きさを誇り、今なお成長を続けています。
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その大きさは3~4キロメートル離れた所から遠望しても、ひときわ目立つ大きさです。
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これまでにも、伊勢湾台風で枝が折れるなどの被害が有ったようですがその後も、順調に生育して枝葉を伸ばしていました。

下の写真は、10月22日に撮影した、地面から数メートルの高さに鳥居の方向に太く長く伸びていた枝が幹の部分から枝をもぎ取るように折れた部分です。
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無残にも、その枝の折れた後がくっきりと残っていました。
枝の下にあった石碑の位置も、別の位置に変更されていました。
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下の写真は、数年前に訪れた時に写した貞観杉の全景です。
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折れた枝は下の写真の上の部分で右側に伸びている太い枝です。
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枝が折れる前に横から見た貞観杉の全景です。
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そして、下の写真がこの日の同じ方向からの写真です。
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地面から数メートルの部分の枝が無く青空が透けて見えているのが分かります。
今回の台風の風がそれほど強い風がふいたということです。
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それでも樹齢が千年を超える巨木の幹は、元気に背を伸ばし葉を茂らせていました。