知多半島の海岸から伊勢神宮をお参りできる場所があります。
その場所は、5月4日の中日新聞朝刊の「中部9県オススメパワースポット」で紹介されていた南知多町の「つぶて浦」です。
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以前にも訪れたことがありましたが、元号が「令和」になり伊勢神宮は参拝客で賑わっているということもあり、愛知県から伊勢神宮をお参りできる場所(遥拝所)ということで、5月8日(水)に南知多町の「つぶて浦」へ出掛けてきました。

数年前に訪れた時には駐車場が無くて車をどこに停めようかと困りましたが、南知多町観光協会の方の配慮で国道沿いに駐車場が確保されていました。
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観光バスも停められる広い駐車場です。
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駐車場から堤防道路を200mほど歩いていくと海岸に鳥居が見えてきます。
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この鳥居の場所周辺を「つぶて浦」と呼んでいます。
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海岸には丸みを帯びた長さ1~3mの黒い花崗岩が数十個転がっています。
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この岩は知多半島の地質とは異なり、伊勢市と同じ地質のため、神話伝説の中で伊勢の神々が石の投げ比べをした時の石がこの海岸に届いたという言い伝えが残っているそうです。
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この海岸の名は投げる小石を意味する「つぶて」がその由来になっているということです。

この場所から伊勢神宮を遥拝(ようはい)できるようにと、一番大きい石(岩)の横に昭和7年(1932年)に地域の有力者の人たちが鳥居を建てました。
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現在の鳥居は平成29年(2017年)4月に新しくなった3代目になり、この鳥居の柱は、以前に伊勢神宮の社殿の柱として使われていたもので、その後知多半島沖の篠島の神明神社の棟持ち柱として使われていたものを特別に譲り受けたものということです。
鳥居の周辺には賽銭箱が無いので、お詣りした人の志の硬貨がこの大きな石のスキマや割れ目に置かれていました。
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以前(平成24年)に訪れた時の二代目の鳥居は朱色に塗られていました。
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そして今回の令和元年に訪れた時の鳥居は白木のままの鳥居でした。
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知多半島の観光に行かれる機会がありましたら、内海海水浴場から少し南に行ったところにある「つぶて浦」を訪れてみてはいかがですか。