大高町は私が生まれて育った故郷の町です。
豊田からは車で40分ほどの所なので、何かイベントがあるときには時々出かけています。
酒蔵見学会には、まず最初に神の井酒造さんに向かいました。
入り口前に長い列が出来ていました。
この列はお酒を買い求める人たちの列で、酒蔵見学の人は中に入って行けるということなので、並んでいる人の間をくぐり抜けて中へ進みました。
神の井酒造さんは、安政元年(1856年)創業。社名は三代当主が熱田神宮の斎田を寄進したことに因んで命名されたそうです。
大吟醸酒の「荒ばしり」は全国新酒鑑評会において、平成12年から平成27年までに金賞受賞12回を数える自慢のお酒です。
酒蔵の建物は、現在も使われている主屋は安政3年(1858年)、蔵は大正元年(1912年)に建築されたもので、平成24年(2012年)に名古屋市の登録地域建造物資産に登録されています。
その酒蔵には大きなタンクが並んでいて、
梯子を登ってタンクの中を覗かせてもらえるようになっていました。
タンクの中では、お酒になる途中のぷくぷくと泡をふいている発酵した仕込みの状態を見ることが出来ました。
酒蔵見学コースは、この後大正元年に建てられたと言われる木造の建物の2階へ行けるようになっていました。
スリッパに履き替えて、階段を登って2階へ行くと
柱が丸出しの屋根裏の広い部屋に、麹がまぶされた蒸したお米が広げられていました。
お酒が出来る工程を見させてもらった後は、お酒の試飲ができる場所へ向かいます。
ここで、神の井酒造さんのお酒が試飲できます。
特に、この日限定のしぼり立ての新酒が試飲でき、お酒のいい香りが漂っていました。
続いて、歩いて数分の所にあるもう1軒の酒蔵である山盛酒造さんに向かいました。
山盛酒造さんは、明治20年(1887年)、江戸時代築造の酒蔵を譲り受けて創業しており、大高の古い街並み・昔ながらのたたずまいを残す酒蔵の中で丁寧に日本酒を造っています。
山盛酒造さんのお酒は、縁起の良い「鷹の夢(たかのゆめ)」という商標です。
「鷹の夢」は酒蔵のある「大高」の地名が「大鷹」に由来すると伝えられることから命名されたそうです。
酒蔵に入ると、その他に山盛酒造さんで販売されているお酒がずらりと並んでいました。
酒蔵の中では酒造りで使う道具などが展示されています。
山盛酒造さんの酒蔵の中庭では、この日限定で販売されている「しぼり立て」のお酒を、テーブルを囲んでお酒が大好きな人たちと飲んで楽しむ様子がありました。
また、庭の隅では無料で酒粕を使った甘酒が振る舞われていました。
酒蔵の中では、山盛酒造さんのお酒が試飲ができるところには長い列が出来ていました。
酒蔵の出口には、「緑区の歴史を学ぶ会」による大高・有松・桶狭間など緑区の一日歴史資料館が開設されていました。
また、「緑区ルネッサンスフォーラム」と「大高歴史の会」の人たちがが案内する「大高の城下町散策会」も行なわれており、
たくさんの人たちが集まって、酒蔵前から出発するところでした。
あたたかい良い天候に恵まれた大高の酒蔵見学会でした。